受賞者一覧
令和7年度/第47回受賞者


【功績申請の概要】
- 大分県産大葉を、県内の契約農家と連携し、規格外品も含めて年間数トン規模を活用し、調味料を製造している。2009年に開発した「ジェノベーゼ風大葉ソース」は、当時の市場にない独自性で、調味料選手権第3位やメディアで取り上げられ、累計80万個以上販売。カルディや成城石井など全国に販路を拡大し、規格外品の活用と地域産品のPR に貢献している。
- 大分県を中心に大葉農家・トマト農家との協力関係を築き、規格外品の活用や新商品の共同開発を進めている。また、地元高校との共同研究や市役所との地域ブランド推進事業にも参画し、地域農業と食品加工業の架け橋となっている。
●功績申請の具体的内容
〇大分県産大葉 、トマトといった原料にこだわっている。特に、大葉については県内の契約農家と連携し、規格外品も含めて年間数トン規模を活用している。調味料製造に使用する主要原料のうち約7 割を国産農林水産物が占めている。国産農産物の使用割合は年々拡大し、輸入原料依存度を下げる取り組みを継続している。
〇規格外大葉・フルーツトマトの有効利用を通じて、生産者の廃棄ロス削減と収益安定に貢献している。農家との協議会や試作段階の共同検証を実施し、食品加工適性や保存技術に関する知見をフィードバックしている。
〇2009 年に大分県植木農園より「規格外大葉を活用できないか」と相談を受け、県のクラスター事業を活用し共同開発を開始した。半年間にわたりモニター試験を行い、大葉をバジルに見立てた「ジェノベーゼ風大葉ソース」を開発。さらに、柚子胡椒に着想を得た「大葉胡椒」も商品化した。当時、大葉を主原料とした加工品はほとんど存在せず、独自性のある商品として市場に定着した。また大分県中津市のフルーツトマトを使い農家・市役所・地元高校とで製品開発を行い、高校での授業で6 回製品開発を行い製品の味やパッケージを決めて製品化に至った。
〇2009 年、大分県内で規格外大葉が発生したことを契機に、「規格外品を有効活用し、農家の収益につながる商品を作れないか」と植木農園より相談を受けた。同年、大分県のクラスター事業を活用し、弊社が中心となって大葉を用いた新商品開発に着手した。約1 年間、主婦層を対象とした試食評価や改良を重ね、商品パッケージを完成させ、事業内で発表を行った。2010年には、弊社が発案しラベル代や製作費用も負担した統一デザインの瓶・ラベルを採用し、田中醤油と植木農園双方で販売を開始。初年度の製造個数は約 3000個でした。2011年には日本野菜ソムリエ協会主催「調味料選手権」で第3位に入賞し、製品認知が広がった。2015年以降は福岡朝日放送「アサデス。」、婦人画報お取り寄せカタログなど多数のメディアに取り上げられ、テレビ番組「うちのガヤがすみません」「教えてもらう前と後」や各種女性誌でも紹介された。さらに「坂上&指原のつぶれない店」ではゲストが実食し、成城石井での販売が決定するなど販路が全国に拡大した。近年では「マツコの知らない世界」(2025 年)にてマツコ・デラックス氏が実食し「うまい」と評したことで大きな反響を呼んだ。これまでの累計販売個数は 80万個以上に達し、現在では カルディコーヒーファーム、北野エース、サンクゼール、AKOMEYA TOKYO をはじめ、大分空港・おおいたキヨスク・別府湾SA など全国の百貨店・空港・高速道路売店へと販路を広げ、北海道から沖縄まで展開している。資料4添付このように、2009年の開発開始から現在に至るまで、大分県産規格外大葉の有効活用を起点に継続的に利用数量を拡大し、商品力と販路を強化してきた。また大分県産大葉を広くPRすることができ、生産者の植木農園では成城石井の惣菜に大葉の生葉が採用され、生産者の販売力の強化にも至っている。
〇大分県を中心に大葉農家・トマト農家・ネギとの協力関係を築き、規格外品の活用や新商品の共同開発を進めている。また、地元高校との共同研究や市役所との地域ブランド推進事業にも参画し、地域農業と食品加工業の架け橋となっている。
〇大分県食品産業協議会の会員として、農商工連携事業や県産農産物の利用促進事業に参加している。農協と連携し、規格外大葉の安定供給や販路拡大を図る取り組みも行っている。
〇創業120 年を超える醤油製造業として、地元雇用を維持し続けている。現在も地域住民を中心に雇用を確保しており、農産物の一次加工から最終製品化まで一貫して行うことで、地域経済の活性化に寄与している。





