ページTop

受賞者一覧

令和4年度/第44回受賞者

環境部門[要](2022)
農林水産大臣賞

イオン九州株式会社

代表取締役社長:柴田 祐司
所在地:福岡県福岡市
業種:小売業
> 公式ホームページ

イメージ

イメージ

【功績申請の概要】

  • 当社の大分地区店舗から日々排出される食品残渣を㈱環境整備産業が回収し堆肥化。この堆肥を使用し、イオンアグリ創造㈱が野菜を栽培し、収穫物を当社で販売している。令和3年5月31日に国認定の「食品循環資源の再生利用事業計画」に認定された。
  • また、当社より日々排出される食品残渣を㈱環境整備産業が回収して堆肥化したものを袋詰めし、当社が一般向けにエコな堆肥として販売。一般向けに販売している堆肥のパッケージは大分県立大分商業高校の生徒がデザインした。
  • イオンアグリ創造㈱で栽培された規格外トマトを大分県立大分商業高校とユワキヤ醤油㈱がドレッシング等の商品を共同で製造し、当社が販売している。
  • 以上の食品リサイクル・ループは、消費者と農業生産者を結び、地産地消を実現する有効な手段であるとともにトレーサビリティも明確であり、食の安全・安心にもつながるものである。

(資源・環境保全対策

(食品リサイクルの推進)

○食品廃棄物の発生抑制の取組

 大分県で初の国認定の「食品循環資源の再生利用事業計画初」による食品リサイクル・ループを開始したことで、他の小売店も興味を示し、食品リサイクルが波及している。

○再生利用等の取組

 食品リサイクル法に定める再生利用事業計画の取組として、本取組は大分県では初、九州では4例目の認定を受ける等(客観的に実施している根拠が必要であった為)、食品ロスに関する問  題解決に向け、食品ロスを利用した堆肥で農産物の栽培(イオンアグリ創造㈱)と農産物の販売(当社)、それを利用した農産物の加工品開発や食品ロスでできた堆肥の商品化等と販売を実施し、消費者に環境配慮型商品をアピールするなど、地域で完結する循環型モデルを創造した。

(参考)大分地区イオン店舗から排出される食品残渣年間約400トン

→それを堆肥化したら80トン

→堆肥としての販売(ホームワイド)約50トン+農場での使用約2トン(毎年畑の作付面積により変更あり。今後拡大)

 

○食品関連事業者・リサイクル業者・農業者・消費者等との連携

 当社、イオンアグリ創造㈱、㈱環境整備産業、ユワキヤ醤油㈱、大分県立大分商業高校の5者間で継続性が高いリサイクル・ループを実現している。

(環境問題への社内体制等)

○環境対策の社内組織の状況等

 ISO14001の環境管理システムに取り組んでいる中で、食品ロスの削減(廃棄率削減)、環境配慮型商品の売上げ拡大(九州力作野菜等)、電気・コピー用紙の削減等の取組を継続的に実施している。

○消費者への情報提供等の啓発活動の取組

 消費者への情報提供としては、イオンメイト(イオンが取り組んでいることを記載している雑誌フリーペーパー)またはSNSの発信・テレビCM・チラシ(環境配慮型商品のアピール)等の取組を実施している。

○環境行政に対する対応・協力等

 大分県が設置している大分県食品ロス削減推進協議会と大分県プラスチックごみ削減推進協議会に参加している。