食品事故Q&Aトップ
/製品分類 [
菓子類
] /事故分類 [
変質
]
甘食(菓子パンの1種)がアンモニア臭強く食べられない
製品分類
菓子類/甘食
事故分類
変質/炭酸アンモニウム、膨脹剤、熱分解
事故内容
スーパーで購入した甘食を食べようとしたらアンモニア臭が強く、とても食べられないものであった
調査結果
(1)対象異物
混入していた異物を確認しましたところ、製造後未だ2日目であるにもかかわらず強いアンモニア臭がしており、これは微生物による変質とは別な要因と考えられれました。調査の結果食品添加物として認められている膨張剤の炭酸アンモニュウムが原因と判りました。
(2)アンモニア臭発生の原因
炭酸アンモニュムは膨張剤としてパンや饅頭などに広く使用されており、この甘食にも使用されていることがわかりました。炭酸アンモニュウムは、加熱されると二酸化炭素とアンモニアに分解しガス化することによって生地を膨張させ、酵母菌などの発酵による膨張と似た効果を発揮します。しかしながら、使用方法を誤った場合、アンモニア臭が残留します。
1)焼き不足つまり加熱不足の場合炭酸アンモニアが完全に熱分解し切れない為に臭いが残留します。 2)焼きあがってから充分に放冷せずに包装をした場合も同様にアンモニア臭がします。これは加熱で気体に分解したものが包材の為に外気中に放散し切れずに包装内に閉じ込められたアンモニアによるものと考えられます。上記何れの場合もアンモニアの量としてはわずかであり食べたとしても衛生上の問題は無いと考えられます。通常の定められた条件でなく異なった条件での製造を行ったことが、事故品を生じた直接の原因で、本件の場合は調査の結果出荷に間に合わせるために全体の工程を圧縮短縮し、製品が焼き不足、放冷不足となってしまったことが原因であることが判明しました。
対策
既に記したように、アンモニア臭の発生する原因となる操作や方法を避ける必要があります。その原因を作る例えば無理な受注等を避け出来るだけ計画的な生産を行うよう、関係部署で理解協力を図ることです。