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クリームサンドがシンナー臭(包材由来のトルエン)を呈した

 製品分類
  菓子類/クリームサンド
 事故分類
  その他/包装資材、シンナー臭、トルエン、キシレン
 事故内容
  1)菓子(クリームサンドせんべい:韓国製)にシンナー臭がするという苦情が保健所に届けられました

2)更に1ヶ月後、菓子(クリームサンドウエハース:国内産)からもシンナーの臭いがするという苦情と共に品物が保健所に持ち込まれました。
 調査結果
  (1)対象物
1)、2)とも検査の結果、トルエンが検出されました。1)は230ppm、2)は35ppmでした。

(2)原因調査:このため保健所が市販菓子のトルエン等の含有実態調査を行いました。
その結果、トルエン、キシレンが検出された検体について混入原因の調査が行われました。検体自体の臭気はありませんでした。

品  名
トルエン(ppm )
キシレン(ppm)
クリームサンド
 国内A社製造
1.8
0.1
チョコレート
 国内B社輸入
 アメリカ
1.0

上記A社、B社の何れの場合も、工場内にトルエン等有機溶媒は存在せず、製造工場に於ける有機溶媒混入の可能性はありませんでした。このため包装資材からの有機溶媒の移行が疑われ、両製品について、製品と包装材の検査を行いました。その結果両者とも包装材からトルエンが検出されました。このことから、包装材からトルエンが揮発し、製品に吸収されることが推定されました。包装材の構造は、フィルムに印刷後、印刷面に別のフィルムを張り合わせる多層構造であり、トルエンは印刷インクに、キシレン、ヘキサン、酢酸エチル、イソプロピルアルコール等共に溶剤として使用されていました。
なお、A社は包装材の溶剤残留基準を6mg/u以下(指導後3mg/uと改善)、B社は3mg/平方mと定めていました。

 対策
  包装材の有機溶剤が食品に移行することは、食品衛生上好ましいことではなく、包装材の乾燥工程を十分に確保すれば、有機溶剤の残留を最小限にとどめることが出来ます。
保健所の立場からは、各食品製造業者に対して巡視などの際に、包装材の取り扱い方に関して、製造者の責任として十分な注意を払うことが必要であるとする指導を行いました。