茨城県奥久慈地方
水戸市から車で約1時間半ほど北西へ。茨城県の最高峰八溝山から流れ出し太平洋に注ぐ久慈川水系の山間部一帯です。
こんにゃくは昔から「腸の砂払い」といわれ、食物繊維が豊富で体によい食品として親しまれてきました。茨城県奥久慈地方はこんにゃく芋の産地で、こんにゃくは水戸藩の特産品として専売品でもありました。江戸中期、こんにゃく普及のために、輸送に便利で長期保存できる新製法が考案され、これが凍みこんにゃくでした。
現在出回っている一般のこんにゃくの9割は粉こんにゃく(こんにゃく芋を粉末化したもの)から作られていますが、これは製造が機械化しやすかったほか、こんにゃくらしい食感があるという理由によります。一方の凍みこんにゃくは、こんにゃく芋の皮むきから力がいるかく拌、成型、乾燥などを全て手作業で行い手間ひまがかかるうえ、こんにゃくらしからぬ食感であったため、次第に生産が減少していったのでした。
そんな中、減産されあまり知られていないが 「歯ごたえがいい、珍しいこんにゃくの伝統食品がある」「風土が育てた凍みこんにゃくをきっかけに地元を活性化したい」と、復活への期待が高まりまし た。昼夜の寒暖の差が大きく、同時に乾燥の必要から雪が降らない奥久慈地方だから誕生した風土と手間の技。毎冬、わらを敷きつめた上にこんにゃくを並べ 天日干しをする昔ながらの製法で作られています。
茨城県大子蒟蒻原料加工協同組合:TEL. 02957-2-0658